学問

マンガにはテーマや思想が必要

マンガには、テーマや思想が必要です。

さて、テーマとは「主題」という意味ですが、じゃあ、主題って何だってなりますね。

しゅ‐だい【主題】(コトバンクから引用)

1 中心となる題目・問題。
2 芸術作品で、作者の主張の中心となる思想内容。テーマ。
3 楽曲を特徴づけ、展開させる核となる楽想。テーマ。

ということらしいです。
つまり、「作品」を簡潔に表現したものがテーマであり、漫画におけるテーマとは、表現した漫画作品を一言二言で説明したものと解釈しても、大きく間違いとは言えないでしょう。

説明不可能な作品の場合、テーマが無い、テーマとして表現できない作品となるかもしれません。くだらなければ、「くだらない」テーマであると、ラベルを貼られてしまいます。

長編作品になると、より抽象度の高いテーマが設定されて、具象度の高いストーリーが展開されます。当たり前の話ですが、ストーリーになった時点で具象度が高くなります。

ドラゴンボール(無印)でいえば、「願いの叶うドラゴンボールを集める旅で主人公の成長」がテーマになっていると言えます。ドラゴンボールZは、「地球を凶悪な敵から守る戦い」がテーマになっていると言えるでしょう。

まず、テーマから話をした理由は、テーマとは何かを理解したうえで、思想の話につなげたいと思ったからです。
この思想というのは、コトバンクから引用すると、

しそう【思想】

一般に,哲学や文学,芸術,あるいは政治や社会認識,宗教や科学など,さまざまな分野の知識体系と,その根底にある総合的な観念体系を指していう。この根底的観念体系は,行為したり,話したり,書いたりする人間の表現活動のすべて,すなわちまた,知的な思考活動だけでなく想像力や感情をも含む人間の心の働きの表出のすべてであるが,単なる断片(想念)ではなく,人間が生きる世界と,そこでの人間の生き方に関する,なんらかの程度で組織立った(体系的な)理解の仕方である。

と、なります。
人間の物語である以上は、人の行動には意味があり、言動にも影響を与えます。登場人物をリアルに表現するには、思想を学ぶ必要があると考えます。
絵本の物語にも、テーマと思想はしっかりと入っています。気まぐれで漫画を描くことはできません。そういう意味でも、教養というのはバカにしちゃいけません。教養そのものでお金儲けには直接リンクしないかもしれませんが、芸術を理解し、豊かな人生を送るには教養は必要なのです。

教養はいつでも強化できます。本を読みましょう。
それだけで強化されていきます。
新刊よりは、何十年も前の本がいいかもしれません。

何を読んだらいいかわからない人には、今後ブログで紹介していきますが、日本人なら、まずは小室直樹氏の「憲法原論」を読んで下さい。

Saitoon