スピーチライターの講義では、ホッブスとロックの対比がよく出てきますが、どっちがどっちだっけ?とちょっと度忘れするので、対比を作ろうと思いましたが、「沢田善太郎氏のホームページ」に掲載されていたので引用します。
http://www.hkg.ac.jp/~sawada/kougi/02/02.htm
ホッブズとロックの議論の対照
ホッブズ | ロック | |
自然状態 | 欲求に突き動かされる人間 (心理学的個人)。 | 自然法に従って行為する理性的人間/自然に向かって労働を通じて働きかける人間(経済学的個人) |
自然資源との関係 | かぎられた富を奪いあい | 労働を通じて富を増殖する。 |
社会契約の目的 | 闘争状態の終結 | 私有財産の保護 |
国家の役割 | 放置すれば闘争状態に陥るひとびとの統制 | 自然法にもとづく所有権をより確実なものにする。 |
支配の本質 | 放置すれば戦争状態になる人間の本性の抑制 | 自然法にもとづいていた人間の理性的行動をより確実に保障 |
主権者 | 1人の個人かせいぜい少数の集団が臣民を統治する。 | 全市民。ただし,多数決による法の制定への同意が前提。 |
支配者と人民の関係 | 絶対王政の正当化 | 抵抗権の主張 |
このようにまとめておくと、後でスマホで確認できるので、便利なのです。
Saitoon.