学問

現代日本は一億総ヒャッハー時代

北斗の拳にヒャッハーというゴロツキがたくさんいます。
ゴロツキが「ヒャッハー」と言っているからかもしれないがそう呼ばれているようです。

北斗の拳では世界が核の炎に包まれて秩序を失うことでカオスな時代となっていますが、現代は、核の炎に包まれなかった(とは言い切れない(3.11)けれど)非暴力であるけれども、結果としての知の秩序が崩壊した状態といえるのではないでしょうか?

グローバル企業の暴走。政治の私物化。教育の崩壊。結果としての愚民社会の形成。

ミシェル・フーコーの言葉に「エピステーメー」というものがあります。
意味は、「知が活動するための基盤」という意味があります。

現在の日本は、このエピステーメーが意図的に崩壊させられ、知が有効に活動できなくなっている様に思えます。

その原因を推測すると、コミュニティーの崩壊により、社会にむき出しの個人が放り出され、知のネットワークを喪失したことがあげられます。

そうした問題を解決するには、一億総ヒャッハー時代をまとめ上げるリーダーが必要です。
北斗の拳でいうところの、ラオウやケンシロウのような存在なのでしょうね。

そういう視点を持ってみると、優れた漫画には優れた「舞台」「演出」「シナリオ」「演技」が備わっています。この4要素は演劇の必須要素です。そして、そのシナリオの中に、思想がぎっしりと詰まっています。

漫画家に必要な「原作」レベルを高めるには、過去の賢者から学ぶという作業が必要です。その代表的なアクションが「読書」なのだと思います。

Saitoon