学問

現代西洋医学と病気の関係は具象論的対応である

病気の原因は上位層に位置しています。
それに対し、現代の西洋医学は、薬を使って症状に対して対症療法を実施します。

この対症療法は、下位層に位置します。

上位層の原因を排除していないので、
死ぬまで対症療法が必要になります。

そして、病名というのはさらに下位層に位置しています。
このように、下位層へシフトすることを具象化するとか、抽象度を下げると表現します。

逆に原因へ問題解決手段を探る場合、上位層へシフトします。
この上位層にシフトすることを抽象度を上げると言います。

苫米地英人氏によれば、問題解決は抽象度を上げることだと発言しています。
勘の鋭い人なら病気の治し方はこの抽象度を上げることだと察知したかと思います。
マスメディアや権威主義的思想をもった人は、具象へとシフトして低い抽象度で物事を解決しようとしますが、
抽象度を下げると枝葉のように情報量が無限級数的に拡散していきます。

つまり、個別の事象に対しては有効であるが、一般的には有効ではなく、害悪をもたらす結果になっていきます。
そこに、権威や洗脳を利用して、論理的思考力を持たない人間たちが、餌食となって無駄死にするのです。

現代社会はこの抽象度を上げられる一部のエリートのみが原因にたどり着くことができます。
しかし、抽象度を必然的に下げるという悪習慣が染みついた人々は、目先の事象に右往左往し、物事の本質を掴むことなく、命を散らしていきます。

生命体の命を最大限長らえるための方法は、紀元前のヒポクラテスの時代から変わりません。
そして、抽象度は上げていくと、医学の世界から飛び出します。
医学はあくまで手段の一つに過ぎないこと気が付くでしょう。

抽象度を極限まであげると、「空(くう)」の領域までたどり着きます。
仏教用語で悟るという状態になります。

さて、その方法を、その答えを述べることはあえてしないでおきます。
理由は、答えをいうことが、読者のためにならないからです。

私は、学問とは答えを覚えることではなく、
未知の領域に対して、探求していくこと。その思考力を鍛えることだと考えています。

それには、この抽象思考と具象思考のコントロールをできるようになって頂ければと思います。
ちなみに、抽象度を下げることも時には重要です。
具象化を否定する訳ではありませんので、勘違いなさらぬようご理解ください。

こういうトレーニングをする場は、メルマガで案内していく予定です。
これが何の役に立つかというと、議論をする力が高まります。
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Saitoon