フランス現代思想史の流れで、サルトルから始まる「実存主義」、レヴィストロース、フーコーの「構造主義」、その後のデリダ、ドゥルーズ、ガタリ、ハイデガーの「ポスト構造主義(脱構築)」のにくるのが「メディオロジー」ということらしいですが、この「メディオロジー」は解りづらいです。
Wikiの場合は、
思想や言説のもつ力を、その思想なり言説がいかなるメディア(媒介)によって伝えられるのかによって問うことによって、人類史上の出来事(たとえば、初期キリスト教の形成や社会主義革命)を包括的に捉え直そうとする営み・・・
噛み砕くと(私見)・・・
主題:思想や言説の持つ力
手段:メディアの種類によって(伝送手段)
内容:どのように何を伝えられたのか?(人間集団の象徴活動※、組織形態)
解析:歴史を脱構築(検証可能な相互関係を論証)し、
論理モデルを構築する学問。(あくまで私見)
※ここでの人間集団の象徴活動とは、宗教、イデオロギー、文学、芸術などを範囲としている。
また、メディオロジー宣言から言葉を借りると、
高度な社会的機能を伝達作用の技術的構造とのかかわりにおいて扱う学問を「メディオロジー」と呼んでいるのだ。
=レジス・ドブレ メディオロジー宣言 15ページより抜粋
ということらしいです。難解な日本語ですが、思想や哲学を学ぶには必要なことです。がんばりましょう。
ちなみに、私は、漫画を描くにはあったら作品レベルがチョットは上がるかな~と思っているのが、この思想というか哲学なんだろうなと思っています。
少なくとも、攻殻機動隊やアルスラーン戦記というのは、政治や宗教の前提知識がなければあのストーリーは書けません。攻殻機動隊はさらにITの基本的な知識と陰謀的要素が必要になってきますね。他にも、様々な知識が必要になってくるので、漫画家というのは大変なんですね。
Saitoon