漫画

続、食えない漫画家が、食えるようになる為の量と質

前回、量的にどれくらい描けばメシが食えそうか妄想的試算をした。8年である。月100ページ、年間1200ページ。

9600ページ/8年である。
続いて、質についても考えてみたいと思う。

質の定義は何だろうか?
どれだけ実写に近いか?

いや、違う。
どれだけエロいか?

当然ながらそれも違う。

じゃあ、何?

わからん。

そう、なので漫画とは何かを調べてみた。

すると語源には、こう書いてある。
「漫画」という言葉は、字義的には「気の向くままに漫然と描いた画」という意味である。

そして、漫画の定義を見てみると。

  1. 視覚情報を絵として提示する(文章による説明ではない)。

  2. 絵は話の展開を動的に描写し、情報の本質部分を占める(挿絵とは異なる)。

  3. 聴覚情報は人物のセリフは文字として、音が擬音として表現される。ただし、音楽は擬音ではなく絵やコマの行間のようなもので表現される場合が多い。

  4. コマフキダシなど独特の形式に沿っている。

仕様的な定義しか書いていない。
では、本質的な話に迫ろうと思う。

そういう場合は抽象度を上げる必要がある。

漫画も、絵本も、小説も、映画も、ゲームも共通する要素を抽出してみる。

すると、世界設定、ストーリー、キャラクターという共通の概念が出てくる。

つまり、質の高い漫画というのは、これら3要素のクオリティが高いことを意味する。

もし、コレが著しく苦手ならば、脚本家とコラボして絵に徹するというのも一つの戦略となるだろう。

現に、私の知り合いに、原作とネームだけを描く漫画家もいる。

私は、この3要素が得意ではないので、切り札を使っている。その切り札とは?

次回は、その切り札について、話そうと思う。

それでは。