漫画

設定とプロット②

漫画だけでは食えないので・・・というか、描かなければ1円にもならないのでとっとと描けよと言われそうですが、やはりプロットは重要です。

なにしろ、一度発表してしまえば、あのストーリー無しにしてくんない?
なんてことはできません。まあ、銀魂なら可能かもしれませんね。

平賀源外の発明等で時間を巻き戻してやり直すとかでもしない限り、覆りません。

さて、今回はプロの作品からプロット分析をしてみたいと思います。
あの有名な進撃の巨人です。
私は、アニメ版から見始めたので、アニメ版のプロット分析とします。しかも、記憶が鮮明ではないので、適当に行きます。

冒頭:
壁の外には巨人がいる文明の発達していない世界
調査兵団が壁外調査で走るシーン
立体起動で巨人と戦うシーン

オープニング

エレンが夢を見ている
エレンが目を覚ます

という感じで始まります。この最初の3ステップは視聴者に世界観を理解させ、インパクトを刻み込む目的と推測されます。ここで、視聴者の興味を引けない場合は、この作品はここまでヒットすることは無かったと思います。

オープニング後のエレンが夢を見ているのですが、夢の内容は、いわゆる伏線というやつで、物語の後半で回収されます。

こういった作品の展開は、あらかじめ綿密な設定(世界)を用意しておいて、キャラクター群像劇として進めて、様々な伏線を回収しながら、世界の謎を解き明かしていく流れだと言えるかもしれません。

そして、宗教、思想、政治、経済、社会学、テクノロジー(立体機動装置)等を駆使して、作品の完成度を高めています。しかも、視聴者の精神を揺さぶりながら、続きが気になるようになっています。

テーマ設定がものすごく秀逸なのと、世界設定が綿密で、興味深く、恐怖という感情をうまく表現した優れたエンターテイメント作品と言えるでしょう。

こういう作品が書けるようになれば、十分漫画で飯が食えるようになるでしょうね。

やはり、生活費を漫画で稼げるようになる為には、

・興味深いテーマ
・読者を引き込み魅了するストーリー構成(プロット)
・魅力的なキャラクター(カッコいい、美しい、等)
・適度な絶体絶命感
・興味深いエピソードで秘密を解き明かしてい行く
・読者の心に刻むインパクト(絵とセリフ)

というものが、必要なのだと思いました。

プロの作品を分析し、抽象化すると、「メソッド」が抽出できます。
このメソッドは自分の作品に応用が効くようになります。
プロから技を盗めるということですね。

自分が目指す作品から学ぶのはアリです。
漫画喫茶でやっても良いかもしれません。

Saitoon