創作・オルゼフィリアの世界

創世記④-設定資料-00-04-2023.11.05

ラフム・シャ・ズィカリ(オル・ゼフィリア)創世記-04

第四章:第二の創世記

4-1

約3億年前、世界が修復された。放置され、コントロールを失い、モンスター化した生命体が、空と海、そして、地上を支配していた。創造者たちは、変わった世界に合わせて、名称も変えるべきだと考えた。当初の想定した世界とは異なるからである。

創造者たちは、いくつか案を出し、最終的にこの世界の新名称を決定した。
「オルシャン」は創世に関連する要素を含み、
「ゼフィリア」は幻想的という意味を込めて、

「オル・ゼフィリア」と名付けた。

4-2

世界が修復された後、ズレた次元のミン・トゥーレから、2つの人型種族が新世界オル・ゼフィリアに戻り、エリダニア大陸中央に移住し始めた。一部は、ミン・トゥーレにとどまった。第一世代人型生命体同士であるラハムとニンティーは、長い時間をかけて、心の傷をいやし、ニンティーは、本来想定されていた第一世代人型の子孫を残した。これにより、世界には、第一世代人型の純血の系譜と、第一世代人型と蛇族のハーフの系譜である。

第一世代人型純血の子孫の寿命は千年ほどで、ハーフは蛇族の寿命の影響で、二千年ほどあった。ただし、お互い、不老の霊薬の製造方法を知っていたので、寿命は、限りなく引き伸ばされた。

4-3

創造者霊団ディンギルとして、第一世代人型生命体の未来に暗雲を予知したことを理由に、新しい世界の調整者としての生命体を配置することにした。第二世代人型生命体を創造し、科学技術(量子波動技術)の分野をドワーフ族、精霊魔法、魔法理論、応用魔術の分野を、エルフ族という新しい第二世代人型生命体に担当させた。ドワーフ族の寿命は300年程度、エルフ族の寿命は無期限とした。ドワーフの技術伝承は、知識と技のみであり、世代を超えて可能である。しかし、エルフの精霊魔法は、精霊と魂の契約であり、子孫に伝承することが、不可能であり、生命が途絶えた場合、精霊と再度契約し直す必要がある為、寿命に差異がある。

世界には、世界秩序の安全装置が設定され、文明をリセットする手段があるが、これは、最終手段であり、損の事態を引き起こさないよう、調整者は、常に世界を監視し、可能な限り、文明リセットを回避する役割を課している。

4-4

ドワーフ族は、旧世界で大陸が分離した北方のデ・トゥーレ島の古代遺跡デ・トゥーレの地下に、イグニフレイム地底王国を建国し、定住した。

エルフ族は、旧世界で大陸が分離した南方のテラキメリア大陸のアルケミスティカ大森林に拠点を設置し、定住した。

4-5

創造者霊団ディンギルとして、調整者の護衛種族を考案し、第三世代人型生命体「獣人族」を創造した。未来の滅亡を想定し、最善を尽くす為である。護衛対象は、主にエルフを中心とし、エルフ族が住むテラキメリア大陸のアルケミスティカ大森林の隣にフェアラノクス獣王国を建国し、ドワーフ族のイグニフレイム地底王国には、大使館を置き、調整者の護衛を担当した。本件をもって、創造者霊団ディンギルは、直接介入を避け、調整者たちに、この世界の管理を委任した。