仕事以外の仲間がいれば、心病むことなく生きていけます。
ここでいう、仲間というのは、共通の言語(酒、料理、趣味、等)を持つ人たちの集まりです。
もし、仕事だけで、それ以外の仲間を持たないと視野が狭くなります。
三人寄れば文殊の知恵という言葉があります。
主観的視点というのは限界があります。
異なる頭脳があるから、その場には価値が生まれます。
自分が三人いてもおもしろくありませんね。
情報交換をして、様々な視点でものを考えることが知的に身を守ることにもなります。
昨今、振り込め詐欺が流行していますが、その被害者の多くが、コミュニケーション不足と考えられます。家族間、友人、地域のコミュニティー等から、断絶された人であるようにも見えます。
そして、金に依存し、金で解決できると安易に考えてしまう癖がついているようです。
信用、信頼、義理、人情というのは、金で買えません。時間をかけて積み上げていくものだからです。そういう意味では、詐欺を仕掛ける側と、詐欺被害に遭う人は、お互いにそうした概念が不足していると考えられます。
だからこそ、不幸のマッチングが行われ、事件が成立してしまうという負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。
とするならば、現在警察やNHKなどが行っている「振り込め詐欺被害対策」は対症療法で、その場シノギとなります。根本解決には、知のネットワークを構築する必要があります。
もし、身近に論理的思考力の高い人が存在し、いつでも電話できる人間関係が構築できているならば、詐欺被害を回避することが可能です。
つまり、詐欺被害は抽象度を高めて考えると、「人付き合い」の多い人は振り込め詐欺被害に遭いにくいことになります。
また、信用、信頼、義理、人情で考えたら、いかに子供や孫とはいえ、金を必要とするなら本人が直接出向いて頭を下げるべきです。それができないなら、どれだけ血がつながっていようとも、1円たりとも貸すべきではないとなります。
なので、捨ててもいい金額出ない場合は、「借用書」「あいさつ」は必須であり、これがないならば家族といえども貸すべきではありません。
「あいさつ」もできないような人に金を渡す・・・これが振り込み詐欺の本質かもしれません。
こういう、当たり前の常識を失ったからこそ、頻発する事件なのかもしれません。
Saitoon