フーコーによる権力の概念。
=12歳からの現代思想より
・権力の表象は相変わらず王政のイメージに取り憑かれている。
・権力という語によってまず理解すべきだと思われるのは、無数の力関係であり、それらが行使される領域に内在的で、かつそれらの組織の構成要素であるようなものだ。(フーコー「知への意思」)
・権力はあらゆる瞬間に、あらゆる地点で・・・発生する。権力は至るところにある。
例:親子関係、師弟関係等。
・権力とコミュニケーションは分離できない。権力なきコミュニケーションは幻想である。
=本当にわかる現代思想より
・権力とは無数の力関係である。
・権力は人間関係の至るところで発生する。
・人間関係のあるところに権力関係がある。
・権力は、上から下へ抑圧的に働くのではなく、下から自発的にやってくる。
閉鎖空間では、権力が顕著に散見される。
問題点:
フーコーの権力概念では、権力の外を考えることができず、権力を超えることができなくなる。権力に抵抗したとしても、それもまた権力関係の一つであり、結局権力関係に回収されてしまう。
どうやれば、権力の外に出ることができるのであろうか?
★リーダーがいる漫画では、こういう要素も一応知っておくと、役に立つと思いますよ。