漫画

ライトノベル評価シートの項目(今回はテーマについて)

ライトノベル研究所からの引用ですが、評価要素は次の通りです。

~引用ここから~

 

◆評価要素(各要素100点満点。合計点600点。)
・キャラクター
・ストーリー
・テーマ
・文章力
・構成力
・商業力

さらに、減点ポイントとして、下記があげられるようです。

 ・キャラクターに個性がない(もしくはその個性を生かしきれていない)
 ・キャラクターの設定にオリジナリティがなく、読んでいて新鮮さに欠ける
 ・キャラクターの行動に動機がなく、物語がご都合展開になってしまっている
 ・物語の方向性が定まっておらず、読む側にだるさを感じさせてしまっている
 ・物語に登場人物達にとっての障害が登場せず、盛り上がりに欠ける
 ・テーマ(世界観)が既存の作品の焼き回しで差別化されていない
 ・物語上必要のない設定を多く登場させ過ぎている
 ・意味の無い暗いテーマ(人の死、暴力等)が扱われており、後味が悪い
 ・プロットの練り方が甘い(基本的な起承転結が意識されていない)
 ・時系列の流れが不自然、もしくは視点移動が多過ぎて構成が理解しにくい
 ・物語の情景描写が足りず、読んでいて状況を想像できない
 ・文章が難解かもしくは文法的に問題があり、よく読まないと内容が理解できない
 ・伏線的な要素がなさすぎて驚きに欠ける
 ・笑いをとれる下ネタが少なく、読んでいて冷める下ネタが多い
 ・「この作品の最大の魅力はこれ!」というものがない

~引用ここまで~

ただし、これだけでは文脈が読み取りづらいので、評価要素の意味するところはよくわかりません。たとえば、テーマが意味するところは、週刊少年ジャンプで言えば、「努力、友情、勝利」です。人によっては、世界観であるという人もいます。

どう定義されているかは、この資料を作った人に聞かないと何ともいえないというのが私の感想です。

私なら、その作品を一貫して表現する「パターン」ともいえるかもしれません。小室直樹の論理の方法から流用するとすれば、「ストーリーのモデル化」した法則のようなものを一言で表現したものが「テーマ」なのかもしれません。

ドラゴンボールでいえば「願いが叶うドラゴンボールを求めて冒険する」でしょうし、ドラゴンボールゼット以降は「地球を侵略する強敵をチームで撃退する」と表現できます。もちろん表現方法はいろいろあると思います。

つまりは、具象的な各話の事象を抽象化すると、テーマになるということと言えます。逆に抽象化したときに、テーマが異なると一貫性のない物語になります。

この具象とは、抽象の反対の概念です。たとえるならば、電車を抽象化すると、乗り物になります。逆に乗り物を具象化したものが、電車だったり、飛行機だったりします。

まとめると、テーマとは、「抽象化したストーリーパターンを一言、二言で表現したもの」となりました。(私の考え)

ではでは。

Saitoon