詐欺師に対して、「あなたは詐欺師ですか?」と聞いたら、何とか選ってくるか?
おおむね「詐欺師では無い」という回答となるだろう。
というわけで、カルト宗教の内部にいれば、
「あなたの組織はカルトですか?」
という問いには、当然、
「カルトでは無い」
という回答になる。
そもそもカルトの要素は100以上あるので、代表的な物を言えば、
・まもなく滅びが来る。滅びの時は近いと言っている。
・その組織に入らないと滅びると教え込む
・その組織を悪く言う人間は背教者であるという
・その組織の不都合な情報は、すべて背教者の嘘であるという
・その組織や教祖は、神に選ばれている
・預言を外しても、解釈が変わった等の言い訳をする
・組織内の犯罪はもみ消す。ソレを暴く事は背教であるという
・都合の悪い情報はすべて遮断させる
・おおむね家庭が壊れる
・奉仕と称して無償労働させられる
・賢くなられると騙せないので、大学教育を否定する
・聖書の原典を調べる事は背教となる。いいから組織に従え。
・組織と聖書で異なれば、組織を優先させる
・都合が悪くなると聖書を改竄する。そして教理が変わったという
・組織外の人間と関わらせないようにしている
・脱会すると生きていけないようなマインドコントロールを施している
・とにかく組織に従わせようとする。
・自分の意見や考える事は悪であると教え込む。
・組織に従わない人間には、嫌がらせで対応する。
個別には、いくつかあるが、こういった感じである。
そして、これらのマインドコントロール下にある内部者は、無意識に組織の益になる行為を繰り返す。
なぜこうなるのか?
それは、時間をかけて、脳内価値感の置き換えを1~2年かけて行う。そして、価値が置き換わった後では、後の祭りで、不都合な情報はサーキットブレイカーが自動作動して遮断される。
つまり、この状態では議論にならない。
組織の不都合な情報は、自動的に遮断されるため、都合が悪いと感じた瞬間に逃げる。
逃げ場を失うと、錯乱する。
対策は、最初から関わらない事である。
宗教そのものは否定しないが、宗教組織は反社会的な思想を植え付ける可能性が高い。
いわゆるテロリストの作り方とカルト宗教団体は同じである。
どういう恐ろしさがあるかは、人民寺院を参考にすると良いだろう。900人以上が自殺するという悲惨な結末を迎えた。
こうなるか、ならないかは、組織のトップの指示があるかないか?
ただそれだけである。
たとえば、
「ハルマゲドンを実施せよ!」
という指令が出たとする。
例えば100万人の組織で1%が応じた場合、1万人が同時多発テロを行う事も無いとは言えない。
そういう状況であるから、某組織は、一部の国家で活動を禁止されている。発生したら止めることは不可能に近い。
また、こういった組織は犯罪の事実があっても、隠蔽したり、証拠隠滅したりするので、取り締まるのも至難である。
その間にも悪の手は、世界中に広がっている。
宗教団体名を告げずに勧誘してきたら、おおむねカルトと思って良いだろう。地獄の入り口は広く、出口は狭い。
もし、家族がその組織に入ろうとしたタイミングでは、時既に遅し。というケースが後を絶たない。
そのタイミングでは、マインドコントロールは完了している。
ソコがやっかいでなのである。
家族をカルトから取り戻すには、脱マインドコントロールという一般的では無い壁がそびえ立つ。
この壁を乗り越えるのは、至難。
「カルト被害者の会」とか「カルト被害防止委員会」等という組織を作り、国会議員として送り込む位の事は必要だろう。
しかし、現行勢力には、カルト宗教から票を貰っているケースも多く、実現は難しい。
カルト被害者は、救われる道がほとんど無い悲惨な状況である。
取り締まるにも、人権問題もあるので、難しい。
難易度は、世界中からゴキブリを駆除するのと同じくらいだろうか?
ようするに、不可能。
よって、マインドコントロールする前に、こうした情報に触れて貰うことが最良の予防策となる。
シェアして、拡散して貰うのが、効果的である。